中央線の各停で新宿から2駅。
東中野に久しぶりに降りたら、駅舎が立派になっていて‼️

おんぼろだったのにね(^_^;)
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次男の中高が近くにあるので、ずいぶん通った!
この線路際も、彼らがパレードしたりして、懐かしい。
電線だらけ(^_^;)
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線路の反対側から撮ると、ちょっといいかも?(^_-)-☆
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なぜ東中野に?
はい。
今、東中野「ポレポレ座」で「獄友(ごくとも)」を上映中なの!

先日、谷川賢作さんがゲストにいらしたとき、
まず最初の情報。
賢作さんが、この映画の音楽監督をしているので。

次に、小室等さんがゲストの時、テーマ曲を作った!と。
作詞は谷川俊太郎さんだと。

これは観ないとな!ってことで行ったワケですね。

一日2回の上映。
満席でも多分60席くらいかな?

12時30分の回。
ほぼ満席!
入口付近で、小室等さんと、
監督の金聖雄さんに会えました(^o^)丿

「獄友」。
この映画はドキュメンタリーです。

やってないのに「やった」ということになり、
殺人の罪を犯したとされた「冤罪」の男たちを追ったもの。

1963年、女子高生が殺害された
「狭山事件」の犯人とされた「石川一雄」さん。
1939年生まれ。
獄中生活31年7か月。
94年仮釈放。
しかし、今もまだ第三次再審請求中。
この間、両親は亡くなった。
父が死んだときは「あぁ、死んだか…」だったが、
母が死んだときは「辛かった」と涙を浮かべる。
「やっぱり母親は特別だからな」と、ほかの仲間も。
再審請求が通り、つまり無罪が確定するまで
両親の墓参りはしない!と心に誓っている。
「親も待っているだろうなぁ…」と涙ぐむ。

1967年、茨城県の強盗殺人事件
「布川事件」の犯人として逮捕された
1946年生まれの「杉山卓男」さんと、
47年生まれの「桜井昌司」さん。
獄中29年。
共に2011年 無罪確定。
杉山さんは「俺はつかまってよかった!シャバにいたら、ロクな生活してないし、死んでたかも」と笑っていた。
2014年、68歳で死去。
桜井さんは、獄中で作詞作曲した歌のコンサートを開き
母を思った曲を泣きながら歌う。

1990年、栃木県で4歳の女児殺しの犯人とされた
1946年生まれ「菅谷利和」さん。
獄中17年6か月。
2010年 無罪確定。
昔は人嫌いで引きこもっていたが
今は明るいおじさん。パートナーはいない。

そして、1966年、4人が殺害、放火された「袴田事件」の
犯人として逮捕された「袴田 巖」さん。
1939年生まれ。
獄中生活48年。

袴田さんは、現実と違う世界を生きることで
自分を守ってきたのか?
心が壊れているように見えた。

怒鳴られたり殴られたりして自白を強要され、
いわれのない罪を着せられた人たち。

「冤罪」とはいえ、「殺人者」と言われた男たちが一堂に会して楽しそうに話す。
「東京拘置所時代はさぁ・・・」
「千葉刑務所の運動場はね・・・」

映画の後、金監督と小室等さんとのトークショーで
小室さんが
「冤罪を作り出す『世間』というものの、僕もひとりで、彼らの言葉がグサグサ突き刺さった」
同感です。
暴力を振るわれたり、脅されたりして
嘘の「自白」を強要され、
人生の大きな時間を獄中で過ごさなければならなかった人たち。
「冤罪」がなくなるように、私たちもよく見聞きしなければ、と
改めて思います。

日本の映画配給は、
このようなマイナー作品だと、
スクリーンを持っている所が直接買い付けるか、
町内会・PTA・サークルなどといった所が借り受けて
スクリーンを見つける、という作業が必要で
なかなか大変かと思いますが、
興味のある方は、ぜひ、以下のところに連絡してください!

キムーンフィルム 電話 042-316-5567
info@gokutomo-movie.com